冷めにくい熱

片寄涼太くんとGENERATIONSのはなし

せめて今日だけは消えないで

涼太くんが過去を振り返る度、私の中の涼太くんが空っぽ過ぎて何も知らない事実に泣きそうになる。東京ドームで輝く7人を、それを見て涙ぐんだり感動に浸る人を、どこか遠くから傍観する自分がいる。

青春をテーマに掲げるジェネだけど、私の青春に彼らはいない。ジェネの皆が必死に頑張って、ドームに辿り着くまでの軌跡に、私はいない。グループの規模が大きくなると必ず誰かが言う「昔の方が良かった」の「昔」も知らない。

でも私の青春はジェネではない別の場所にあった。もっと早くジェネの魅力に気付いていたら、彼らと同世代の自分は、7人と一緒に青春を過ごせたかもしれない。そんなタラレバに押し潰されそうになりながら、UNITED JOURNEYの航海を見守った。

 

広い広いドームにメンバーカラーのスポットライトが灯され、7人の航海が始まる。楽しかった。ステージにいる彼らも、みんな楽しそうだった。初めて生で聞く涼太くんの声は、東京ドームの天井にまで高く響き渡っていた。

これがエモだ!エモーショナルだ!と何度も思いながら、あっという間に過ぎていく3時間。きっとドームという舞台は本人たちも応援してきたファンにとっても、ある種の到達点だったと思う。ただその点は、私にとってはかけがえのないスタート地点でもある。この点を次の点に繋いで、新しい線を描いてもらえれば幸いだ。まぁラストの曲をBRAVE IT OUTで終わらせたのが、これで終わりじゃないと言っているみたいだったから、大丈夫だろう。

そして次を考えるなら、グループとしてのコンセプトや運営を見直して行かないと…なんてネチネチ思うけど、今は楽しいことだけを見ていたい。ラストのto be continuedの文字を信じて、グループが良い方向に舵を切れることを願うばかりだ。

 

この公演で私の知る涼太くんが1つ増えた。きっとこれからも、知らないことや経験してないことの多さに戸惑い悲しくなるとは思うけど、少しずつ空っぽを埋めていきたい。いつか涼太くんの好きなところを100個言えるオタクになるのが、ここ最近の目標。そして、青春のその先を、GENERATIONSと涼太くんと一緒に見れたらいいなぁ。私の中に過去はどこにもないけど、今とこれからならいくらでもあるから。空っぽが満たされる日を夢見て。

 

 

ドームツアーお疲れ様でした!